こころんぼっこ

朝から、しとしとと雨がふりつづいている。なんとなく、すっきりしないこころ模様。ふと、部屋の片隅にみたことのないふしぎなカメラ。傘をさし、カメラを片手に散歩へと出かける。ファインダーを覗くと、そこにはふしぎな世界がひろがっていた。ふしぎなカメラを手にすると、憂鬱におもえていた雨さえ、ここちよく感じてきた。リアルな世界にかさなるように繰り広がる無意識なこころの世界。少年は、ゆくりなくこの世界にひきこまれていく。